iPhone 15 Pro Maxのバッテリーを自分で交換。DIGIFORCE 4,850mAhを約1か月追ってみた

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iPhone 15 Pro Max/バッテリー交換と約1か月の分析|2026年11月2日時点の記録

iPhone 15 Pro Maxのバッテリーを、DIGIFORCEの大容量タイプに自分で交換しました。公称容量は4,850mAh。交換してからは、iPhoneに保存されるAnalyticsのログを使って、容量の報告値とサイクル数を追ってきました。

気になるのは、表示される数字が大きいだけなのか、それとも実際の電池持ちにも違いがあるのか、というところです。今回は交換時の写真、約1か月の容量推移、純正バッテリー搭載機との比較を、一つの記事にまとめます。

先に結果。最新ログの容量報告は5,008mAh・35サイクルでした。実際の消費比較でも、純正側60%に対して交換品側は47%。ログと消費比較の両方から、手元の個体は約5,000mAh相当と見ています。

自分で交換したバッテリーと、作業時の写真

今回使ったDIGIFORCEのバッテリーは、ラベルに4,850mAh・3.869V・約18.76Whと記載されたものです。この数字はメーカーが表記する公称値として扱います。

左に取り外したAppleロゴ入りのバッテリー、右にDIGIFORCE IP15PMHのバッテリーを並べた実物写真
写真1:左が取り外した元のバッテリー、右がDIGIFORCE。右側のラベルで4,850mAhという表記を確認できます。

下は、実際に交換作業をしているときの写真です。今回は、交換後の容量の変化と電池持ちを中心に紹介します。

詳しい交換手順は、iFixitのiPhone 15 Pro Maxバッテリー交換ガイドを参考にしてください。内部構造や分解の流れは、iFixitの分解動画(YouTube)でも確認できます。

画面を開いたiPhone 15 Pro Max。交換作業中の内部と、元のAppleロゴ入りバッテリーが見える
写真2:交換作業中の端末。元のバッテリーがまだ本体に収まっている状態です。

リチウムイオン電池は、損傷すると発熱や発火につながることがあります。自己交換の体験記として読んでいただき、作業に不安がある場合は修理サービスへ相談してください。Appleのバッテリーに関する案内

今回の記録の対象

項目今回の内容
交換した端末iPhone 15 Pro Max
交換用バッテリーDIGIFORCE、公称4,850mAh
交換作業自分で実施
容量推移の期間2026年9月30日〜11月2日
分析に使った記録全34ファイルのうち、交換後に同じ端末から取得された29ログを抽出
最新ログの報告値5,008mAh、35サイクル

容量推移は、交換した端末と同じ識別子が付いた記録に絞っています。

交換前は605サイクル、交換直後は1サイクルから

交換前の9月29日の画面では、605サイクル、Nominal容量3,909mAh、Raw容量4,015mAhが表示されていました。交換後の10月1日の画面は1サイクル・5,033mAh、その後の5サイクル時点では4,996mAhです。

交換前の解析画面。確認対象日は2026年9月29日、605サイクル、Nominal容量3909mAh、Raw容量4015mAh
交換前の記録。自分の端末の605サイクル時点のデータです。後で登場する比較実験の相手は、これとは別の405サイクルの純正バッテリー搭載機です。
交換後の2026年10月1日の解析画面。1サイクル、容量5033mAhと表示
交換後の10月1日:1サイクル、5,033mAh。
5サイクル時点の解析画面。容量4996mAh、Qmax5192mAhと表示
5サイクル時点:4,996mAh。画像には確認対象日の表示がないため、ここではサイクル数で紹介します。
画面の「実測残量」という名前について

これは解析ツール側の表示名です。この記事では、どちらの容量もログから読み取った報告値として扱います。満充電から放電して取り出した電気量を測定した値ではありません。「設定上の表示」もツールが読み出したログ項目であり、設定アプリそのものの画面ではありません。

4,700mAh台への低下と、その後の回復

まずは交換後の全体像です。9月30日の最初のログは5,108mAh。10月に入ってからは、おおむね4,900〜5,000mAh付近で動いていました。

9月30日から11月2日までのRaw容量推移。10月12日の4726mAhへの低下と、その後5008mAh付近への回復を示すグラフ
図1:交換後29ログのRaw容量。横軸はログの日付です。白抜きの点は直前と同じ更新時刻、10月27〜31日の空白はログがない期間を示します。

目立つのは10月12〜14日の動きです。10月12日のログで4,726mAhまで下がり、14日も4,740mAh。その後、15日には4,977mAhへ戻りました。

ログの日付Raw容量サイクル数
9月30日5,108mAh0回
10月12日4,726mAh19回
10月14日4,740mAh21回
10月15日4,977mAh22回
10月25日5,008mAh34回
11月2日5,008mAh35回

4,700mAh台のまま下がり続けたわけではなく、数日後には約5,000mAhへ戻りました。容量の推定には、温度や負荷、内部抵抗なども関わります。ただ、なぜ一時4,700mAh台まで下がったのかはわかりませんでした。

社外品では、BMSの違いも気になるところ

バッテリーには、充電や放電を管理し、残量や容量の情報を本体へ伝えるBMS(バッテリーの管理回路)が付いています。社外品では、セルの容量に加えて、純正との管理回路や設定の違いも見ておきたいところです。

容量の報告値は、管理回路の設定や補正の影響を受けます。温度や使い方なども容量の推定に関わるため、画面の数字が大きいだけで、実際の電池持ちまでわかるわけではありません。TIの容量推定の解説

数字を大きく見せるような設定があった場合も、表示だけでは見分けにくいところです。そこで今回は、純正バッテリーを載せたiPhoneと実際に動かし、消費量を比較しました。その結果は後ほど紹介します。

ログの日付と、容量値の更新時刻は別だった

今回見ているAnalyticsログは、日本時間の朝9時ごろに生成される記録です。もう一つ確認したのが、UpdateTimeという容量データの更新時刻。朝9時にログが生成されても、その中の容量値が同じ時刻に更新されるわけではありませんでした。

今回は経過がわかるように、0・7・13・21・28・35サイクルの6件を選びました。初期から後期まで、サイクル数の間隔をおおむねそろえて並べています。

0・7・13・21・28・35サイクルの6件について、ログの日付と容量値の更新日時を比較した図。10月19日のログは10月18日、11月2日のログは11月1日の更新値を保持
図2:初期から後期まで6件を抜粋。右が容量値の更新日時で、ログの日付と同じ日とは限りません。日時はすべて日本時間です。

例えば、10月19日のログに入っていた容量値は前日の10月18日23時26分、11月2日のログでは11月1日0時59分の更新でした。同じ約5,000mAhの報告でも、更新された時刻まで見ると経過を追いやすくなりますね。

また、10月21日以降の直近8ログでは、異なる更新時刻は5つでした。これは実容量を5回測定できたという意味ではありません。ログの数と、容量を測定した回数は分けて見ています。

純正60%・交換品47%。実際に動かして消費量を比較

表示の数字だけでなく、実際の減り方も見たかったので、もう1台の純正バッテリー搭載iPhoneと消費量を比較しました。両方を満充電100%から、同じ比較用ページを使って同じ時間動かしています。数時間動かしたところ、純正側は60%、交換品側は47%を消費していました。

同じ比較時間で純正機は60パーセント、交換品搭載機は47パーセントを消費し、残量は40パーセントと53パーセントになった比較図
図3:同じ比較用ページを動かしたときの消費量。純正側の残量は40%、交換品側は53%で、消費の差は13ポイントでした。

今回の比較では、交換品を載せた側の方が、残量の減り方は小さくなりました。ログで約5,000mAhと出ていたので、実際の使い方でもそれに近い差が出るか、気になっていたところです。

比較相手の純正バッテリーは、405サイクル・最大容量90%のものです。ログのNominal容量は3,959mAhでした。交換前の自分の端末で見た605サイクル・3,909mAhとは別の個体です。確認したOSは、純正側がiOS 26.6.2、交換側がiOS 26.5です。

同じ電力を使ったと仮定すると、約5,054mAh

両端末が同じ平均消費電力で動き、放電電圧も近く、表示残量が容量に比例して減ると仮定すれば、次のように概算できます。

3,959mAh × 60 ÷ 47 ≒ 5,054mAh

計算に使った60%と47%は、小数点以下が見えない表示をもとにした値です。そのため、約5,054mAhは、表示された割合から計算した目安として見ています。

純正機の報告容量3959mAh、交換品の最新報告5008mAh、過去の消費比較からの条件付き推定5054mAhを並べた棒グラフ
図4:灰色と青色はログの報告容量、斜線付きの棒は条件付きの計算値です。比較相手は405サイクル時点の純正バッテリー搭載機でした。

最新ログの5,008mAhとの差は約46mAh、約0.9%。逆に、ログの容量比を使って純正側が60%消費したときの交換品の消費を計算すると、約47.4%になり、今回の47%と近い値です。

消費量からの概算は約5,054mAh、ログの報告値は5,008mAh。方法は違っても、どちらも約5,000mAhという近い数字になりました。手元のバッテリーは、約5,000mAh相当と見ると、実際の消費の差ともつじつまが合います。なお、ここでの約0.9%は二つの値の差の割合です。

固定された項目と、バッテリーの個体差も考えておく

容量報告が5,008mAhで続いている一方、直近のログには、同じ値のままの項目もあります。QmaxCell0は5,192、CycleCountLastQmaxは4、MaximumFCCは2,486でした。

最新ログのAppleRawMaxCapacity5008、QmaxCell05192、MaximumFCC2486を別の項目として示す図
図5:同じログに入っている別々の項目。現在の容量報告として追っているのはAppleRawMaxCapacityで、今回は5,008でした。

サイクル数が35に進んでいても、これらの数値は同じままでした。以前の値が残っているのか、更新の条件や管理回路の報告方法によるものなのか、今回のログだけでは原因まではわかりませんでした。

また、11月1日のUI関連の記録にはbatteryTrusted=falseがありました。Appleも、バッテリーが未認証の場合は状態情報が正確でない可能性を説明しています。こうした表示もあるので、今回は容量の数字と実際の消費量を合わせて見ています。Apple:iPhoneの純正バッテリーについて

約1か月追って、容量も電池持ちも見えてきた

交換後の容量報告は、一時4,700mAh台まで下がりましたが、その後は約5,000mAhへ戻りました。11月2日のログでも、5,008mAh・35サイクルの報告を確認できています。

さらに、純正バッテリー搭載機との消費比較でも、純正60%に対して交換品47%という差が出ました。そこから概算した容量は約5,054mAh。ログの5,008mAhとも近い数字です。

今回使った個体は、約5,000mAh相当というのが自分の見立てです。公称4,850mAhに対して少し多めで、実際の消費比較でも、その容量に近い差が出ていました。

社外品では、管理回路の設定によって容量表示の見え方が変わることもあります。数字だけでなく、実際に使ったときの減り方も知りたかったので、今回は純正機と並べて試してみました。表示と電池持ちを合わせて見ると、交換してどう変わったのかもわかりやすいですね。

記録と参考資料

写真・画面は手元の実機の記録です。図はAnalyticsログと消費比較の結果をもとに作成しました。

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